午前中の授業は上田市で古民家をリフォームして移住された林材ライターの赤堀 楠雄氏を講師に迎え、「信州の山林と木材」の講義を受けました。
授業では「林業と国産材をめぐる動向」や「森林マネジメントの方向性」、「木の価値を引き上げる利用をめざす」、「木材の品質を考える」、「これからの木造住宅市場」などのテーマで、豊富な取材経験に基いて”山側の課題”と”木材の価値を生かした家づくり”について解説されました。
午後は伝統木構法の第一人者である増田一眞氏をお迎えした第16回目となる公開講座による授業でした。
今回は増田氏に執筆いただいた当校の独自テキスト『日本の木造架構史』を教材に、古代から近代までの木造架構の変遷と大工職人の知恵を学ぶとともに、後半は1/6スケールの模型フレーム①法隆寺下屋モデル②秋田の米倉モデル③浄土寺浄土堂モデルに水平力を加えて、剛性や変形をみる模型実験を実施し、先人達の叡智や工夫を現代に生かしていく架構計画の大切さを学びました。
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7月28日の授業 「総合施工実習3、4」