午前の授業は川又 健講師による12月9日の実技試験に向けた「1級実技試験練習1」の講義でした。
また、信州伝統大工1級の片井 健児氏(佐久建労)と柳澤 勝明氏(諏訪建労)の2名を講師補助としてお呼びし、実技試験に臨むにあたっての時間配分、心構えなどのアドバイスがありました。
試験の注意事項と仕様<原寸図を作成、木ごしらえ、墨付け、加工組み立て、提出>の作業手順が示され、本日は原寸図を作成する練習を行いました。
午後は第17回公開講座「錦帯橋の架構技術と未来への継承」がありました。
50年ぶりの「平成の錦帯橋架け替え」工事を終えられた海老崎 粂次棟梁から錦帯橋が作られた背景や材質・強度・構造解析、30名近くいた大工集団をどう束ねていったか、その他、ご自身が携わった民家、社寺、文化財修復など経験を踏まえたお話を聞くことが出来ました。伝統構法が減少している今日、建築職人としての強固な意志をもって仕事に当たっていくことが求められている。それには道具にこだわり、仕事が終了したら必ずカンナの刃等を研いて置く位の心構えが必要だと語り、職人学校の受講生及びOB生に熱いエールを贈っていただきました。
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平成24年度 信州伝統大工1級技能評価試験の実施について
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9月29日の授業「総合施工実習15・16(現地)」