5年目を迎えた信州職人学校は伝統大工コース10名と入門講座6名の受講生が参加し、2013年度の授業がスタートしました。
開講式には建設労連より林衛執行委員長、県松本技術専門校春日泰智校長を来賓にお迎えし、ご挨拶をいただきました。入校生を代表して小幡幸哉さんが誓いの言葉を力強く述べられました。
開講式終了後は、(有)山田工務店の山田芳孝氏を講師に迎えての公開講座でした。山田講師の修業時代の経験、松本城昭和の大修理のことから、松本市重要有形民俗文化財「松本深志舞台」の修復、上野東照宮の改修工事等手掛けた技術を学び、また、弟子の小林崇人さんが金賞、中山紘輔が敢闘賞を受賞された長野技能五輪に向けての苦労話をお聞きすることが出来ました。私たち受講生には、「常に挨拶に心掛け、専門分野・技術を極めることに努力して下さい」と熱く語られておられました。
午後からは、(有)寺島工務店会長で信州職人学校特別講師の寺島新蔵氏と信州職人学校講師の川又健氏、片井英治氏の「基本道具づくり」の講義でした。
寺島講師からは「大工は間口が広く、奥行きの深い職業であるから、必ず成し遂げるんだという強い意志をもって挑戦して欲しい」と教えられました。また、曲尺・墨壺・墨さし・尺竿・斧・鉋・のこぎり・のみ等の大工道具の手入れ、作り方、使い方を併せて学びました。
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