本日は、信州職人学校の川又健講師((有)寺島工務店社寺建築部長)と,信州職人学校第1期応用コースの修了生で、信州伝統大工1級の宮澤泰弘講師((有)愛工)による「基本規矩術実習1・2」の授業でした。
川又講師からは、もともと「規矩術の規矩は規矩準縄(きくじゅんじょう)の語からでているもので、規は円を、矩は方形を、準は水平を正し、縄は垂直を正すことを意味する」が、最近の規矩術は”さしがね”を使い、工作に必要な形、寸法を正しく割り出す方法だけを指すようになっていることを学びました。また、「図解法、こうげん(勾・殳・玄)法、モノグラフなどによって速算できる方法があり、実地では迅速簡便で、かつ正確な方法を選び、慣れることが大切である」ということも学びました。
後半は、宮澤講師より「隅木展開図(5cm勾配)」が示され、展開図の見方、書き込みの要領、注意点などの説明の後、原寸大で透写用紙に書き込む作業の実習をしました。
「規矩術」を改めて学習した受講生は、馴染みが薄いためか、正確な寸法・形を求めて、両講師に意欲的に質問するなど真剣に取り組んでいました。
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