本日は、前回7月27日に続いて、山田憲明構造設計事務所代表の山田憲明講師による「木造構造力学」の講義でした。
構造計算の流れとして、建築基準法上で規定されている木造建築物の構造計算法は、①壁量計算、②許容応力度計算、③許容応力度等計算、④保有水平耐力計算、⑤限界耐力計算、⑥エネルギー法による計算、⑦時刻歴応答計算の7種類に大別されることを学習しました。構造計算の高度さと設計の自由度については、①は低く、⑦になるほど高くなるということから、①の壁量計算は全ての仕様規定をクリアする必要があるため、設計の自由度は低くなることを学びました。次に、単純な構造物の構造計算を実際に行うことになり、特に、壁量計算については山田講師も細かく説明をされ、受講生からは納得がいくまで質問が出されました。
後半は、構造模型「パスタ耐震フレーム」を制作しました。
20cm×20cm×5cmのフレーム内に、耐震要素(フレース、柱、貫など)を自由に配置し、自重wを100g以下にする「パスタ耐震フレーム」を制作して、耐力Q(バケツ+タコ糸=200g+ペットボトルの水のおもり)と変位地σを計測し、点数化p(Q×σ÷w)して、受講生の間で順位を競いました。
耐力Qは2100gから200gと幅が有り、点数pも最高1647、最低0という結果が出て、耐震についての構造知識を実験から学ぶことが出来ました。
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