2014年度信州職人学校伝統大工応用コース13名の受講生により、開講式が開催され,第3期の授業がスタートしました。
開講式では建設労連林衛執行委員長、県松本技術専門校春日泰智校長の2名をお迎えし、ご挨拶いただきました。入校生13名を代表して、丸山俊樹さんが「職人を目指している若者の先導者となり、次世代に技術の継承を図っていき、人間性もレベルアップしていきます」と誓いの言葉が述べられました。
開講式の後は、「第23回公開講座」。講師には、長野市で(有)半藤畳店を営みながら、長野高等職業訓練校の講師も努め、県内外に30名以上の修了生を送り出されている半藤繁秋氏を迎え、「快適な和室を創造する」と題した講義でした。
日本の住宅に欠かせない畳は古代「古事記」、「枕草子」に現れている畳のおこりから、産地、イ草の植付と収穫、規格(五八間・三六間・京間・六一間)、畳寸法取り基礎原理と種類(ピタゴラスの定理応用)などのお話がありました。あらゆる注文・形式に対応できると畳の実物を用いての講義は、畳一筋の職人の思いが伝わってきて大変参考になりました。
午後の授業は、三浦保男講師、講師補助で、信州職人学校OBの高野実さん、小坂岳史さんによる「木造構造実験1(講義・製作準備)」でした。
班分けをしたあと、実験供試体1・2の図面、仕口の4図面に基づき、墨付け、刻み作業に臨みました。