午前中の授業は、信州職人学校OBで、今般の伊勢神宮式年遷宮工事に参加された舛田宣彦氏を講師に迎え、「伊勢神宮の遷宮工事」の講義でした。当日は、職人学校講師やOB生も聴講していました。
舛田講師は、「守秘義務があり、遷宮工事の詳しい内容は説明することができない」としつつも、受講生からの質問事項について出来る限り答えながら、自分が遷宮工事に応募したいきさつや遷宮工事の流れを説明しました。
前回の遷宮工事の内容を扱った「第61回神宮式年遷宮・建築編」のDVDを鑑賞後、工事に参加した人しか与えられない「第62回神宮式年遷宮」写真集も閲覧しながら、工事内容の理解に努めました。
後半は、舛田講師が遷宮工事で会得した6角形丸太から8角形(16角形)の寸法採り実習があり、大変参考になりました。
午後は、宮澤郁夫講師による、テキスト「信州の民家と再生方法」を用いながらの「民家の改修工事」の講義でした。
宮澤講師が過去に携わった実例をもとに、受講生は民家再生にあたる時の心構えや解体工事にあたる時の既存建物の調査・書き込みの重要性などを学びました。また、「大工仕事とは、職人としての誇りを持ち、手刻みで伝統構法により行うことである」というお話もありました。
← 前の記事
7月12日の授業「総合施工実習1・2」