本日は、桜設計集団一級建築士事務所(東京都渋谷区)代表であり、建築家・木造防火研究者でもある安井昇氏を講師に招いた、「木造の防火」の授業でした。
京都の町屋に生まれた安井講師は、その経験から木造建築の防火・構造設計について深く研究され、木材の長所を活かした防火部材や耐震部材の技術開発、研修・講演など幅広く活動されています。
火事に強い京町家の改修例から、①火を出さない、②火災を早く見つける、③火を消す、④火災を閉じ込める、⑤煙から守る、⑥逃げる、⑦消防隊に助けてもらう、⑧災害弱者を守る、⑨火災で倒れないことなど、それぞれ分析し、木造建築の防火は設計しだいであることを学びました。
午後は、講師、OBらの参加もあった、第24回公開講座に臨み、引き続き「木造の防火」の講義でした。
講義では、準防火地域の木造3階建て住宅や都市の木造5階建て共同住宅の事例から、木造でも高層建築が建てられることを学びました。また、安井講師自身が中心となって実験した「木造3階建て学校実大火災実験」のVTR(H23度予備実験、H24年度準備実験)から、木造3階建ての学校が実現する可能性を学びました。
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8月2日の授業「住宅の温熱環境」