信州職人学校の公開講座は、コースの受講生だけではなく、組合員や一般市民の方も受講できるオープンセミナー形式で、年4回開催しています。
今年度最終回となる今回は、「職人の経験を一瞬の技に注ぐ」と題し、木曽郡上松町において数少ない枌板職人として活躍されている、小林ヘギ板店の小林 鶴三氏をお招きして公開講座を行います。
枌板とは、木を手で割って作る薄い板のこと。使われる材料は木曽五木のひとつネズコで、数寄屋建築の装飾的な天井板にも使われます。木や竹を編んで作る「網代細工」は各地に伝承されていますが、一本の丸太から枌板を作り、完成品まで作る技術は小林さんただ一人。近年では良質な材料の確保も難しくなっていることから、後継者の育成も困難になっているとのことです。枌板文化を紹介するため展示場を兼ねた茶室を造りPRに努めています。
木を自在に扱う技を持つ手仕事の匠・小林さんから話が聞けるまたとない機会です。関心をお持ちの若手・中堅職人、事業主、市民、学生など、多くの方々の参加をお待ちしています。
「職人の経験を一瞬の技に注ぐ」
■日 時:2014年11月8日(土)10:40~12:10
■会 場:建労会館 3階大会議室(長野県建設労働組合連合会、松本市宮渕本村1-2)
■ 受講料:無料
■ 定 員:50名(定員になり次第締切)
■ 講 師:小林 鶴三 氏(小林ヘギ板店)
◆申し込み方法:下記申込書にご記入の上、11月5日(水)までに、長野県建設労連 へFAX(0263-39-7202)にて、お申し込みください。
← 前の記事
9月27日の授業「総合施工実習13・14」