午前中は、藤森久弘講師による「木造生産・経営1(積算)」の授業でした。
これまでの「日額単価、人工数」や「手間請け単価」とは違う「大工手間部位別単価方式」は、建物の部分部別に施工仕様と単価を設定し、それぞれの数量を乗じて計算する方式で、大工職人の施工改善(技能向上と施工方法の改善等)の意欲を高めることで待遇改善とコストダウンと同時に、大工職人自身の社会的地位向上を目的にしていることを学びました。
昨年の2級実技試験体と今年度実技実習している「鞘堂」の制作体の実例から、大工手間別把握の手順や部位別の項目と時間数の調査と単価設定をして、試験体と鞘堂の2例の価格計算書を受講生全員で作成しました。
午後は、信州職人学校OB生で実技講師補助を務める、柳澤勝明氏と片井健児氏よる「1級実技試験練習1」の授業でした。
平成26年度「信州伝統大工1級実技試験問題」が公表されたことから、平面図、斜め貫と柱の展開図及び勾殳玄の基本図をケント紙に記入する「現寸図の作成」練習をしました。
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