■氏名 三浦保男(みうら やすお) ■経歴 昭和28年長野県塩尻市生まれ。松本の工務店にて大工修行をし、昭和51年三浦建築を設立。 平成13年有限会社三浦創建へ法人組織変更。 平成18年「真の日本のすまい」提案協議理事長賞 平成22年信州の名工卓越技能者知事表彰 ■主な保有資格 職業訓練指導員 ・2級建築士 ・木造建築物の組立等作業主任者 ・増改築相談員 ・車両系建築機械運転技能講習 ・住宅断熱施工技術者 ・1級建築大工技能士 ■所属事業所 有限会社三浦創建 〒399-6461 長野県塩尻市宗賀3636-4 電話 0263-52-6117 ホームページURL:http://www.miurasouken.jp/ ■自己PR 40年間住宅建築に携わり、在来工法の建物が短いサイクルで建て替えられる現状を見る中で、日本の職人文化の継承はどうなっているのだろうかと、疑問に思い始めました。自分も在来工法を手掛けた時期もあり、この当時は何も考えず、時代の流れに飲み込まれ、作業に追われる毎日でした。そんなある時期一人の構造建築家との出会いから、日本の建築の在り方、職人文化 継承の重要性、伝統構法の素晴らしさを改めて知らされ、その後は微力な自分なりに伝統構法の普及啓蒙活動と後継者育成に力をいれ、自ら手掛ける仕事にも新伝統構法を取り入れ、より進化した伝統構法として実践しています。 |
霧訪庵 |
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●左:自然素材でつくられた外観 壁:漆喰塗り、木部:杉下見板張り柿渋仕上げ 櫟の木の下に山野草が咲き乱れ、家は風景と一体になる。 ●中:居間食堂 行灯障子の吹抜けを望む居間と格子梁の食堂。 床:桧フローリング亜麻仁油仕上げ、壁:漆喰、梁:桧 ●右:軸組模型 屋根部分を格子梁とし、大梁を使わずに105㎜角に60㎜х105㎜の受け材を重ね、格子状に組む。継手は追いかけ大栓、仕口は渡り顎とし、断面欠損を補う為に60㎜х105㎜の材を一方向に通し、24㎜角のダホを303㎜間隔で打ち込み、梁のせん断力に抵抗している。 |
紫明山荘 |
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●左:東側外観 山の緩傾斜に沿ってスキップフロアを配し、外壁はすべて杉板縦羽張りとし、自然の中に調和をこころがけた。 ●右:居間 生活の中心である食堂・居間は、建物の中央に位置し、すべての部屋に連続されている。建物は大屋根に覆われ、一体の連続的な空間になっている。 ハイサイドからは室内の隅々に光をもたらす。 居室の役割を担う広縁は、すべての木製建具を引き込むことで濡れ縁と連続し内外一体の空間となる。 |
温もりある木組の家 |
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●左:南側外観 南面に八角形の居間を配し、太陽の光を建物に取り込むことをこころがけた。 ●右:居間から和室を望む 木組みの空間が温もりとやすらぎを与える。木製螺旋階段が2階空間へと繋がる。床:桧フローリング亜麻仁油仕上げ、壁:珪藻土、梁:赤松 |